前略、道の上より
先日のこと、
真夏日の太陽がアスファルトを焦がす道を、一目散に走ってくる小学生がいました。
背中のランドセルがまだちょっと大きいと感じるくらいの男の子。両方の手に何かを持っているらしく、腕を少し前の方に突き出すようにして、ランドセルを中心にヤジロベーのような形のまま、私の横を駆け抜けていきました。
すれ違いざまに見たところ、片手に体操着袋(のようなもの)と、もう一方にはジップ式のビニール袋を握り締めていたようです。ビニール袋の中身までは確認できなかったのですが、色の薄い佃煮のような、茶色と緑を混ぜた粘性のあるものに見えたのでした(笑)
その中身、、、両生類の卵とか、昆虫の幼虫が埋もれている土とか、大人にはあまり縁のないモノかもしれない(そうであってほしい)などど勝手に想像して思わずニヤリ。
そしてその子が、暑さや人目など気にもせず勢い良く走る姿に、大人になった自分が手に握り締めているものは何かしらと思ったのでした。
「濡れ手で粟」よろしく宝くじの切れ端や、とけた飴のようなベタベタなもの??それじゃあんまり狡すっからいわね。いつかは手放すこと必至なら、、、夢中になれるものを握りしめて駆けたいものです。
さて、タイトルは一世風靡セピアのあの曲名でした。
今、どの道の上にいるにしても、どこへでも向かうことはできるのです。
プレリュードへの道は目の前♡
あなた様のご来店を心よりお待ちしています。
(G)