異邦人然
仙台から離れた地で生まれ育ったためか、すっかり住み慣れた今でも時折、ここならではと新鮮さ感じることがあります。
七夕祭りはその筆頭で、巨大な竹飾りの連なる商店街を歩くとたちまち観光気分になり、好んで吹き流しの間を通ったりします。
今年は初めて、瑞鳳殿の七夕ナイトというイベントに行きました。しかも、ループルに乗ってです。入り口の茶屋でずんだソフトを食べれば、どこから見ても異邦人じゃないかしら。(笑)
その奥、霊廟へと続く杉木立の坂道を行くと、石段や周辺には蝋燭が灯された竹の小さな灯籠が揺れて幻想的な雰囲気。きらびやかな瑞鳳殿の前では篠笛を演奏しています。
木の間から聞こえるカナカナの声と幽かな笛の音が湿気を帯びた静寂に吸い込まれ、一気に戦国時代の夏の夕暮れへと時間を超えるような、不思議な気がしました。
七夕といえば、短冊への願いごとを書きますが、願いは祈りに通じるところもあるのだなと、そんなことを新たに感じたのでした。
今宵、プレリュードの女性は和の装い。あなた様のご来店を心よりお待ちしています。