桜の思い出
開花の早かった桜はとうに海老茶や薄黄緑の葉桜となり、今日は初夏の陽気。
今年も無事に、妖しい満開の桜の時期をやり過ごせました。
と、いうのも、、、
坂口安吾の『桜の森の満開の下』は映画やお芝居にもなりましたので、小説だけでなくご存知の方がいらっしゃるかもしれません。
4月、真夜中にひとり家路を急ぐ際など、桜が淡くぼんやり浮かび上がるのを見ると必ずこの話を思い出してしまいます。
美しいと感じることに隣接して、恐ろしいという感情があることなどを思ったりします。または恐ろしいものの近くに、美しいものを見出せる。。。そしていつも、少しだけ哀しみを帯びているような。
一年のうち僅か数日、そんなことが頭をよぎることもあるのでした。
桜並木と川面に映える桜の写真は、どちらもスタッフの女性からいただいたものです♡