大正浪漫
月光荘の8B鉛筆を一本持っている。
手に入れたのは9年前。銀座に買いに行ったわけではないのだけれど、ちょっとした経緯があり、以来、引越しても失くすことなく手元にある。
そして、芸術の香りなどするはずない机から、僅かに何かを醸している。
絵を描く目的で使ったことはなく、これからもたぶん使うことはないだろう。
鉛筆本来の役割を果たしていないのだが、なんとなく手に取るだけで力を与えてくれる、十分な存在価値がある。
月光荘は大正6年創業の画材店。
歌人の与謝野晶子、与謝野鉄幹を始め、当時の芸術家達が創り上げた文化の大きな流れにその端を発します。
詳しくは月光荘サイトで。
この浪漫と繋がってると思うと、たぶん、一生捨てられないだろう。。。な。